特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(6)妊娠中・後期〔産科合併症〕
41.妊娠後期の出血や腹痛では常位胎盤早期剝離を念頭に
谷垣 伸治
1
Shinji Tanigaki
1
1杏林大学医学部産科婦人科
キーワード:
常位胎盤早期剝離
,
腹痛
,
出血
,
CAOS
,
産科医療補償制度
Keyword:
常位胎盤早期剝離
,
腹痛
,
出血
,
CAOS
,
産科医療補償制度
pp.136-138
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002856
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はじめに
常位胎盤早期剝離(以下,早剝)は,1,000分娩あたり単胎で5.9例,双胎で12.2例に発症し,その周産期死亡率は,我が国全体の周産期死亡率に対し10倍以上高い。産科医療補償制度から公表されている再発防止に関する報告書・提言に脳性麻痺発症の主たる原因として記載されている単一の病態のうち,早剝は142例(80.7%)と最多である。早剝は,未だその原因や予防策などについて明確にされていない部分が多く,防ぐことは難しい。したがって,早剝の予後の改善は,速やかな診断・対処に尽きるといってよい。

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