特集 周産期メンタルヘルス:最新事情
各論:産科編
新生児不適応症候群,薬物離脱症候群:向精神薬を中心に
小谷野 耕佑
1
,
日下 隆
1
KOYANO Kosuke
1
,
KUSAKA Takashi
1
1香川大学小児科
pp.835-837
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002218
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はじめに
精神疾患合併などの理由により向精神薬を内服しながら妊娠・出産をする母親は少なくない。多くの向精神薬は分子量が比較的小さく,脂溶性であるため胎盤を通過しやすい。したがって,児は胎児期よりさまざまな向精神薬に曝露され,出生することとなり,その影響によってさまざまな症候が児にみられるようになる。

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