Japanese
English
症例報告
新生児薬物離脱症候群との関連が考えられたharlequin color changeの1例
A case of harlequin color change with suspected relation to neonatal withdrawal syndrome
小刀 茉耶
1
,
静川 寛子
1
Maya KOTACHI
1
,
Hiroko SHIZUKAWA
1
1土谷総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tsuchiya General Hospital, Hiroshima, Japan
キーワード:
harlequin color change
,
新生児薬物離脱症候群
Keyword:
harlequin color change
,
新生児薬物離脱症候群
pp.1037-1041
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205898
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要約 0歳,女児.母はうつ病に対しデュロキセチン,アリピプラゾールを内服中であった.切迫早産のため在胎35週で出生したが,出生時体重3,052g,身長46cmと正期産児並の身体所見であった.出生後,自発呼吸に乏しく人工呼吸器管理となったが9時間後には呼吸状態が安定し,以後は持続陽圧呼吸療法管理となった.日齢2に,顔から下肢まで正中を境に右半身のみ約20分間紅潮し,その後正常皮膚色となり,逆に左半身のみが紅潮した.同日中に同様のエピソードを繰り返したため,当科を紹介され受診した.特徴的な臨床症状よりharlequin color changeと診断した.Harlequin color changeは低酸素状態が誘因になると考えられており,自験例では母親が妊娠中に抗うつ薬などを内服していたことから,新生児薬物離脱症候群による呼吸障害がharlequin color changeの発生に関与した可能性が考えられた.
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