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増刊号 腎代替療法のすべて
【第9章 透析患者の合併症】
6 不均衡症候群
Dialysis disequilibrium syndrome
前野 七門
1
Maeno Kazuyuki
1
1仁楡会札幌病院
キーワード:
不均衡症候群
,
血液透析
,
脳浮腫
,
頭蓋内圧亢進
Keyword:
不均衡症候群
,
血液透析
,
脳浮腫
,
頭蓋内圧亢進
pp.479-481
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000483
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はじめに
透析不均衡症候群(dialysis disequilibrium syndrome:DDS)は,血液透析で物質除去を行う際に体内に生じる濃度勾配により水分移動が起こり,脳浮腫・頭蓋内圧亢進が生じ多彩な神経症状を呈する疾患である1,2)。末期腎不全症例に新規血液透析を導入した際の透析中あるいは透析後に生じやすい。まれながら急性腎不全症例や持続緩徐式血液濾過透析施行時などでの発症報告もある一方で,腹膜透析時の発症報告はない2)。
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