特集 これならわかる骨系統疾患とその周辺
各論
短肋骨多指症候群
岡本 年男
1
OKAMOTO Toshio
1
1旭川医科大学病院周産母子センター新生児科
pp.1650-1653
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001960
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はじめに
短肋骨多指症候群(short rib-polydactyly syndrome:SRPS)は,一次繊毛の障害によって引き起こされる繊毛病(ciliopathy)の一つで,肋骨短縮による胸郭低形成と四肢短縮,多指趾を特徴とする。一般にSPRSは死産が多く,出生しても胸郭低形成に伴う呼吸不全のため致死的である。近年,分子生物学的検査法の進歩により,SRPSをはじめとした骨格繊毛病(skeletal ciliopathies)の責任遺伝子の解明が進んでいる。
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