特集 外科外来マニュアル
私の治療
胸部
肋骨骨折
真栄城 優夫
1
1沖縄県立中部病院外科
pp.710
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207996
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□概説
肋骨骨折は,直達外力および間接外力によつて生ずる.直達外力による場合,特に第1から第3肋骨の骨折では,鎖骨下動脈や静脈,上腕神経叢の損傷を考慮しなければならない,第5から第9の中部肋骨骨折の場合は,血気胸を,それ以下の下部肋骨骨折では,脾,肝,腎などの腹部臓器損傷の有無を調べなければならない.間接外力による骨折の場合,骨折端が外方に向うので,合併損傷は少ない.
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