特集 周産期の画像診断 第3版
胎児診断から新生児診断へ
骨系統疾患低ホスファターゼ症(周産期良性型)
上妻 友隆
1
,
木下 正啓
2
KOZUMA Yutaka
1
,
KINOSHITA Masahiro
2
1国立病院機構佐賀病院産婦人科
2久留米大学小児科学講座
キーワード:
骨系統疾患
,
低ホスファターゼ症
,
HPP
,
asfotase alfa
,
3D-CT
Keyword:
骨系統疾患
,
低ホスファターゼ症
,
HPP
,
asfotase alfa
,
3D-CT
pp.602-605
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001928
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はじめに
骨系統疾患は,骨や軟骨の発生,成長,発達の異常によって,骨格の形態や構造に異常をきたす疾患である。産科的診療の現場では,妊婦健診の胎児エコーにおいて,大腿骨長(femoral length:FL)の短縮や彎曲,児頭大横径(biparietal diameter:BPD)の拡大などで疑われることが多い。ところが骨系統疾患の病型は多岐にわたり,新しい国際分類(2023年)では41グループ771疾患に分類されている1)。このように多くの病型が存在することは,骨系統疾患の胎児診断を困難にしている一因といえる。
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