リンの栄養学
リンと骨代謝 アルカリホスファターゼとリン代謝
祓川 摩有
1
,
五関 正江[曽根]
1日本女子大学 家政学部食物学科
キーワード:
Alkaline Phosphatase
,
生物学的マーカー
,
Isoenzymes
,
骨形成
,
骨密度
,
生理的石灰沈着
,
遺伝子多型
,
低ホスファターゼ症
,
リン
,
骨組織リモデリング
,
ノックアウトマウス
Keyword:
Alkaline Phosphatase
,
Calcification, Physiologic
,
Hypophosphatasia
,
Isoenzymes
,
Osteogenesis
,
Polymorphism, Genetic
,
Biomarkers
,
Bone Density
,
Bone Remodeling
,
Mice, Knockout
,
Phosphorus
pp.49-55
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013119664
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アルカリホスファターゼ(alkaline phosphatase;ALP,EC 3.1.3.1)は,リン酸エステルを無機リン酸とアルコールに加水分解する反応を触媒する酵素である.ヒトにおいては,少なくとも4種類のアイソザイムが存在しており,骨,肝臓,腎臓などに存在する「組織非特異型」,小腸に存在する「小腸型」「胎盤型」,そして「生殖細胞型」に分類されている.組織非特異型ALPのなかでも,骨型ALPは重要な骨形成マーカーの一つである.近年の研究から,骨型ALPが石灰化を阻害する無機ピロリン酸を分解して,石灰化を促進させるのに不可欠な酵素であることが示された.そこで本稿では,骨代謝における「ALPとリン代謝」について解説を行った.
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