特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
生化学検査
ALP低値は放置していい?
藤原 進太郎
1
,
大塚 勇輝
1
,
大塚 文男
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域総合内科学
キーワード:
アルカリホスファターゼ
,
ALP
,
低ホスファターゼ症
,
HPP
Keyword:
アルカリホスファターゼ
,
ALP
,
低ホスファターゼ症
,
HPP
pp.632-638
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050632
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Point
◎アルカリホスファターゼ(ALP)低値は見落とされやすく,性別・年齢別の基準範囲を用いて評価する必要がある.
◎ALP低値の多くは続発性であるため,その鑑別診断にも注意しておく.
◎持続的にALP低値を認める患者のなかに,稀ではあるものの,低ホスファターゼ症(HPP)が隠れている可能性がある.
◎特に成人型HPPは筋肉痛や骨痛などの非特異的症状を訴えることが多く,持続的なALP低値が診断の契機となりうる.

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