特集 DOHaDと周産期医療
DOHaDと周産期医療:母体合併症・管理とDOHaD
妊娠期の睡眠時無呼吸症および母子への影響
鈴木 拓望
1
,
宮坂 尚幸
2
SUZUKI Takumi
1
,
MIYASAKA Naoyuki
2
1東京医科歯科大学医歯学総合研究科医歯学専攻咬合機能矯正学分野
2東京医科歯科大学医歯学総合研究科生殖機能協関学分野
pp.1529-1532
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001788
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閉塞性睡眠時無呼吸症とは何か
閉塞性睡眠時無呼吸症(obstructive sleep apnea:OSA)は,睡眠中に上気道が部分的または完全に閉塞する症状を繰り返し,断続的な低酸素症と睡眠の断片化を引き起こす疾患である。OSAの一般的な症状として,日中の過度な眠気,疲労感,倦怠感,起床時の頭痛などが挙げられる。また,成人のOSA罹患は,心筋梗塞,心不全,脳卒中,高血圧などの心血管疾患や糖尿病を引き起こす1)。さらに,小児期のOSA罹患は,成長遅延,多動性,注意欠陥,学習障害を発症するリスクに曝され,医療サービスの利用と関連コストが増加することがわかっている2)。
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