Japanese
English
特集 睡眠時無呼吸症候群の診療エッセンシャル
《総論》
睡眠時無呼吸症候群が社会に与える影響
The social impact of sleep apnea
和田 裕雄
1
,
谷川 武
1
Hiroo Wada
1
,
Takeshi Tanigawa
1
1順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
absenteeism
,
presenteeism
,
社会格差
,
社会経済状況
,
socioeconomic status
Keyword:
睡眠時無呼吸症候群
,
absenteeism
,
presenteeism
,
社会格差
,
社会経済状況
,
socioeconomic status
pp.299-304
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203283
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●睡眠時無呼吸症候群およびその併存症はabsenteeismあるいはpresenteeismの原因となり,また,医療コストの増加要因となる。
●睡眠時無呼吸症候群そのものの症状は個人レベルのパフォーマンスの低下と関連する。
●睡眠時無呼吸症候群があると社会経済状況が悪化し,また,低い社会経済状況は睡眠時無呼吸症候群の発症と関連するため,両者が悪循環を形成し,社会格差の原因となっている。
●睡眠時無呼吸症候群の予防および医療は,社会格差解消の一助となっている可能性がある。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.