特集 DOHaDと周産期医療
DOHaDと周産期医療:母体合併症・管理とDOHaD
周産期の健康を左右する鉄―DOHaD説が示す鉄の重要性―
古田 美咲
1
,
熊井 まどか
1
FURUTA Misaki
1
,
KUMAI Madoka
1
1長崎国際大学健康管理学部健康栄養学科
pp.1524-1528
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001786
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はじめに
日本における生活習慣病有病者の割合は年々上昇している。健康寿命延伸のためには生活習慣病の予防が重要であり,その予防施策は日本において早急に取り組むべき課題でもある。Developmental origins of health and disease(DOHaD)説は,胎生期や生後早期における望ましくない環境への曝露が,成長後の疾病(特に生活習慣病)発症リスクの増大に関与するという概念である。これは,発生・発達段階である乳幼児期までの人生最初の1,000日間の環境が非常に重要であるということを示している。
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