特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
検査・治療の工夫 低体温療法のすみやかな導入と管理
川畑 建
1
,
清水 正樹
1
KAWABATA Ken
1
,
SHIMIZU Masaki
1
1埼玉県立小児医療センター新生児科
pp.1289-1296
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001725
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はじめに
新生児の低酸素性虚血性脳症(hypoxic-ischemic encephalopathy:HIE)に対する低体温療法(therapeutic hypothermia:TH)の有効性は世界各国で行われた4つの大規模なランダム化比較試験(randomized controlled trials:RCTs)1~4)および,11件のRCTs5,6)によって立証されている。その有効性とは新生児HIEに対して72時間のTHを行うことで生後18~24か月時の死亡率や神経学的後遺症のリスクを有意に減少させるというものである。
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