Japanese
English
総説
神経疾患の低体温療法
Hypothermia in Neurological Diseases
池田 幸穂
1
,
松本 清
1
Yukio Ikeda
1
,
Kiyoshi Matsumoto
1
1昭和大学医学部脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Showa University School of Medcine
キーワード:
hypothermia
,
hyperthermia
,
brain injury
,
cerebral ischemia
Keyword:
hypothermia
,
hyperthermia
,
brain injury
,
cerebral ischemia
pp.513-524
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901782
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はじめに
重症頭部外傷や重症くも膜下出血など,従来の治療手段では救命しえない重症脳損傷に対して低体温療法が注目されている1,26,31,32,78,79)。とりわけ1997年に成立した臓器移植法案を巡る議論で,本療法について広く知られるようになった。現在,本邦においても多くの施設で本療法が施行されているが,どのような症例に有効性があるのか,また無効なのかなど,その実態がまだよく把握されていないのが実情である。本稿では,現在までの報告を中心として神経疾患の低体温療法の現状について概説する。
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