特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 産科編
産褥
産褥出血
松永 茂剛
1
MATSUNAGA Shigetaka
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター
pp.256-259
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001454
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はじめに
産褥出血は分娩開始後から分娩後2時間までの分娩時異常出血(intrapartum hemorrhage)および胎盤娩出後から産後12週までの分娩後異常出血(post partum hemorrhage:PPH)に分類される。臨床的によく用いられている分娩後2時間までの出血量の計測における異常出血は,両者のいずれにも該当するが,児娩出後に異常な出血を認める場合には,PPHとして認識され,管理・治療されることが多い。本稿ではPPHを中心に解説する。なお産科婦人科用語集・用語解説集では分娩後24時間を境に前期と後期に分類されており,疾患頻度もそれを境に大きく変わることから本稿においても前期と後期に分けて解説する。
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