増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
胎児の発達と先天性疾患
胎児腎の発達はどこまでわかっているか
関谷 隆夫
1
,
西澤 春紀
1
SEKIYA Takao
1
,
NISHIZAWA Haruki
1
1藤田医科大学産婦人科学講座
キーワード:
後腎
,
glial-cell-line-derived neurotrophic factor
,
間葉上皮転換
,
Sall1
,
先天性腎尿路疾患
Keyword:
後腎
,
glial-cell-line-derived neurotrophic factor
,
間葉上皮転換
,
Sall1
,
先天性腎尿路疾患
pp.149-154
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001261
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泌尿器系臓器を知る
動物が生存していくためには,体液の電解質や水分バランスを調節して,組織を適当な塩類溶液に満たされた環境におく必要があり,それには泌尿器系臓器が主要な機能を果たす。さらに,胎児期においても,胎児尿を主成分とした羊水の存在は,児の生存はもとより,成長と発達に不可欠である。したがって,周産期医療を実践するにあたり,腎臓をはじめとした泌尿器系臓器の発生と発達およびその異常を理解することの意義は高い。
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