特集 数値からみる周産期医療 産科編
胎児健常性 超音波検査における重要な計測値
関谷 隆夫
1
,
仲村 将光
1
,
西澤 春紀
1
SEKIYA Takao
1
,
NAKAMURA Masamitsu
1
,
NISHIZAWA Haruki
1
1藤田医科大学産婦人科学講座
pp.1233-1236
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001056
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はじめに
胎児は,子宮内特有の低酸素環境のなかでさまざまなストレスに適応することによって子宮内で発育し,分娩現象に耐えて無事に出生することができる。一方,胎児の適応能力には限界があり,その破綻は胎児に障害を残すことから,こうした現象を未然に察知することを目的とする胎児の健常性(well-being)の評価は周産期医療を行うにあたって不可欠であり,本稿では主に妊娠中期以降の超音波検査を用いた手法について解説する。
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