特集 数値からみる周産期医療 新生児編
神経・療育 新生児仮死
小畑 慶輔
1
,
鍋谷 まこと
1
KOBATA Keisuke
1
,
NABETANI Makoto
1
1淀川キリスト教病院小児科
pp.1289-1292
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001078
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はじめに
新生児仮死は周知のとおり,蘇生可能なものも含めれば出生の約10%程度は発症し,周産期医療においてはcommonな病態である。そのうち,低体温療法を要するような新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)は1,000出生に対して数例の頻度とされている。低体温療法は,2010年の国際蘇生連絡委員会(ILCOR)のガイドライン以降に標準的な治療となってからは各周産期施設で一般的に行われるようになった。本稿では,低体温療法を実践するうえで,重要な数値についてまとめてみる。
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