特集 救急手技のポイント
Ⅲ.胎児・新生児
新生児仮死
室月 淳
1
,
岡村 州博
1
,
上原 茂樹
1
,
矢嶋 聰
1
1東北大学,産婦人科学教室
pp.360-361
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900089
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成人も新生児も心肺蘇生の基本には変わりはないが,新生児の場合は成人とは異なりもともと基礎となる疾患や障害が少ないため,適切に行われた蘇生術にはよく反応しその予後も良い。しかし現実には,神経学的な後遺症を持った児の約4分の1は満期正常分娩から出生しているといわれており,出生直後の蘇生の重要性は再認識されるべきである。
新生児仮死の蘇生については,近年アメリカと日本で相次いで新しいガイドライン1,2)が作成されている。具体的な手順等はそちらを参照していただき,この場では一般に見落とされていたり,誤解されていることなどいくつかのポイントのみを指摘したい。
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