講座
新生児仮死の手当
篠原 弘藏
1
1関東逓信病院産婦人科
pp.19-23
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200225
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はしがき
最近の病理学の示す如く出血性仮死が仮死の約半数を占めるということゝ(八木博士),新強心劑ビタカンファーが仮死に極めて有效であることが判明した(安井,眞柄両博士)こと等のために,仮死の大部分が窒息性仮死と誤認していた20数年前の仮死の手当と今日のそれでは格段の相異がみとめられる。往時さかんに行われていたシュルツェ氏振搖法の如きは今では有害危険とされて之を顧みるものすらない。以下簡單に現在慣行されている新生兒仮死の手当の大要を述べ,之に関聯してその予防法にも言及してみようと思う。
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