特集 数値からみる周産期医療 新生児編
血液凝固関係 凝固能・DICスコアなど
野原 史勝
1
NOHARA Fumikatsu
1
1旭川厚生病院小児科
pp.1282-1288
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001077
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はじめに
血管内を循環する血液は流動的でなければならないが,血管損傷が生じた場合にはただちに凝固して血栓を形成し出血を抑制するとともに,血栓形成を局所的に制御し過剰凝固を回避する必要がある。これらの反応は血管内皮,内皮下層,血液中の細胞要素(特に血小板),血漿タンパク質などの複雑な相互・協調作用によって行われ,凝固と抗凝固の相反する力がバランスを保っている。
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