特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
28.DICに対する抗凝固療法
大里 敬一
1
1産業医科大学第1外科
pp.216-218
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901001
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
DICでは,基礎疾患が改善されない限り血管内において凝固系の活性化によるトロンビン生成は持続し,生命臓器の機能障害と出血により患者の病状は悪化する.抗凝固薬を使用してフィブリン形成を阻止することができれば,凝固線溶異常は改善されて出血傾向は消失し,また微小フィブリン血栓の形成を阻止できるので,MOFへの進展要因の1つを断つことになる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.