特集 今,改めて考える,流産,死産,新生児死亡
各論
重篤な疾患を持つ新生児の家族と医療スタッフの話し合いのガイドライン
田村 正徳
1
,
福原 里恵
2
TAMURA Masanori
1
,
FUKUHARA Rie
2
1佐久大学ナースプラクティショナー育成コース
2県立広島病院
pp.803-806
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000931
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はじめに
新生児では医学的に予後不良と診断された場合でも生命維持治療の中断の是非は家族と医療関係者の間でもしっかりと議論される必要がある。終末期医療は障害児・者の切り捨ての危険をはらんでいる。特に新生児の生命維持装置の中止は,成人以上に難題を抱える。成人の終末期医療で不可欠の本人の意思確認を,新生児では行うことができない。特に一命を取り留めても重い障害が残る可能性のある場合は,通常は代理者とみなされる両親でさえも患児と利害が一致しないこともありえる。
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