特集 今,改めて考える,流産,死産,新生児死亡
各論
流産・死産をした人に対するケア
管生 聖子
1
SUGAO Shoko
1
1大阪大学大学院人間科学研究科臨床心理学研究分野
pp.807-810
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000932
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はじめに
産科医療に携わっていれば流産や死産となってしまうケースに出会うだろう。医療者は医学的処置が適切に行われるよう専門的な教育を受けその知識と手技を身につけており,流産や死産時にも安全でていねいな処置を行っているはずである。「からだのケアは優れてこころのケア」1)といわれるとおり,このような医療看護行為は心理的な安心感ももたらす。流産や死産のケアに限らないが,日常を脅かされる状況では,身体的安全はもちろん,心理的な安全を確保することが重要となる。
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