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特集 特定行為看護師,医師事務作業補助者の現状――養成と配置
医師事務作業補助者の活用と教育
Utilization and education of medical clark
小林 利彦
1
Toshihiko KOBAYASHI
1
1浜松医科大学医学部附属病院医療福祉支援センター
キーワード:
医師事務作業補助者
,
医療クラーク
,
チーム医療
,
タスクシフト
,
生涯教育
Keyword:
医師事務作業補助者
,
医療クラーク
,
チーム医療
,
タスクシフト
,
生涯教育
pp.1188-1192
発行日 2021年3月27日
Published Date 2021/3/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu276131188
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医療機関において医師事務作業補助者を有効活用するためには,①組織体制の整備と指揮命令系統の確立,②職員の人事評価と能力開発,③キャリアパスの提示,④生涯学習の機会付与,の4つが重要である.組織体制の整備においては,施設基準で定められた責任者(事務系職員)だけでなく副院長クラスの医師のサポートが望ましく,多職種との関係構築では看護部との協力体制が重要になる.また,一施設内の医師事務作業補助者数が近年増えていることから,組織体系の構築を目指した人事評価や能力開発なども重要になってきており,能力評価・業績評価につながる客観的評価指標の設定が期待される.あわせて,医師事務作業補助者として入職してきた職員には将来に向けたキャリアパスの提示が有効であり,就職前教育やOJT(on the job training)に依存しない生涯教育の仕組み作りが求められる.結論として,医師事務作業補助者をチーム医療の一員として育てていくことは,自施設の診療機能を高め経営面にも寄与するものと考える.
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