総特集 外科医の働き方改革を考える
◆テーマ2:働き方改革実現に向けた具体的な取り組み 5.医師事務作業補助者を活用したpatient flow managementの確立
西澤 祐吏
1
,
平野 勇太
2
,
小川 朝生
3
1国立がん研究センター東病院大腸外科/クオリティマネジメント室
2国立がん研究センター東病院看護部
3国立がん研究センター東病院精神腫瘍科
キーワード:
医師事務作業補助者
,
patient flow management
,
タスクシフト
Keyword:
医師事務作業補助者
,
patient flow management
,
タスクシフト
pp.52-57
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003671
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医師事務作業補助者のコンセプトは勤務医の負担軽減を図ることを目的として始まり,2008年度の診療報酬改定で創設された「医師事務作業補助者体制加算」によって,その名称が正式なものとなり,急速に全国へと広がっていった。当初は医師がとくに負担と感じていた診断書の代行作成が主であったが,現在ではカルテの代行入力,診療に関するデータ整理,医療の質向上に関する業務など幅広くなり,医師の指示下で実施することが重要な条件であるが,医療機関の特性によってもその業務内容は多様である。医師の働き方改革ではタスクシフトやワークシェアなどのキーワードが重要になる。医療現場では医師事務作業補助者を適切に教育して,タスクシフト先にすることが可能であり,働き方改革を実行するうえでの肝となる。
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