連載 リレーエッセイ 医療の現場から
医師事務作業補助者の役割
藤原 典子
1
1医療法人社団協友会 東大宮総合病院 医療クラーク室
pp.327
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102508
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現職に就く前,私は医事や診療情報管理の仕事をしていました.多忙で走り回る医師のタイミングを見計らい,書類や退院時サマリーの依頼・催促をするのは,医師の忙しさを十分承知しているがゆえに非常に心苦しい仕事でした.さらに病院の風土も,こうした仕事は医師がやるものと線引きをしてしまっている状態でした.
しかし,2007年に「医師及び医療関係職と事務職員との間等での役割分担の推進」(医政発第228001号)が発出され,「一定の条件下で,医師に代わって事務職員が記載等を代行することも可能である」といった内容が示されました.そして2008年の診療報酬改定では「医師事務作業補助体制加算」が新設され,私は2009年に医師事務作業補助部門である医療クラーク室に配属されました.
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