特集 少産時代に対応する「働き方改革」と医療施設
産科外来施設での対応
NIPT施設の新しい認証制度(NIPT連携施設)と遺伝外来
三浦 生子
1
,
三浦 清徳
1
MIURA Shoko
1
,
MIURA Kiyonori
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科産科婦人科学分野
pp.171-176
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000776
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はじめに
非侵襲性出生前遺伝学的検査(non invasive prenatal genetic testing:NIPT)は非確定的検査であり,検査前後の遺伝カウンセリングが必須である1)。国内では,NIPTは2013年4月より日本医学会から認証された施設で実施されてきた。旧認証制度では,産婦人科専門医と小児科専門医とが常勤し,いずれか一方が臨床遺伝専門医であることが認証基準の一つに挙げられていた。したがって,NIPTに関心のある妊婦は,必ず臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングを受けてNIPTを受検するのか否か,自己決定することができるようになった。一方,旧認証制度の課題も指摘されるようになり,その対応が望まれていた。
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