特集 Controversies in perinatology 2023 新生児編
RDSに対する対応―早期抜管しない
松井 紗智子
1
,
岩谷 壮太
1
,
芳本 誠司
1
MATSUI Sachiko
1
,
IWATANI Sota
1
,
YOSHIMOTO Seiji
1
1兵庫県立こども病院周産期医療センター新生児内科
pp.16-18
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000735
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はじめに
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)は,早産児特有の呼吸障害であり,慢性肺疾患(CLD)や脳室内出血(IVH)など,ほかの合併症につながりうることからも重要な病態である。RDSでは,肺サーファクタントの欠乏により肺胞が容易に虚脱し,低酸素血症,呼吸性アシドーシスを呈する。さらに,肺胞が拡張および虚脱をくり返し,傷害された肺胞から漏出する血漿成分が,残存するサーファクタントを不活化する。
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