臨床メモ
プロラクチンとRDS
佐藤 直樹
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.780
発行日 1979年10月10日
Published Date 1979/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206113
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妊娠中は,chorio-decidua cellからProlactin (PRL)が分泌され,妊娠経過とともに羊水中のPRL濃度は著明に上昇することが知られているが,その生理作用は不明であった。最近,妊娠中に増加するPRLは,胎児の肺成熟にとって重要なホルモンであることが示唆されている。
新生児の呼吸窮迫症候群(RDS)の原因は,肺胞の界面活性物質(Sur—factant)の欠乏によるものであるが,このsurfactantの産生には,Glucocorticoid,Estrogenなどのホルモンが関与していることは知られている。最近はPRLもsurfactand産生を亢進させることが明らかになってきた。
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