特集 Controversies in perinatology 2023 産科編
妊娠34~36週での前期破水―待機管理
三杦 卓也
1
,
橘 大介
1
MISUGI Takuya
1
,
TACHIBANA Daisuke
1
1大阪公立大学大学院医学研究科産科婦人科学
pp.1749-1751
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000726
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はじめに
早産期の前期破水は児の未熟性に加え,子宮内感染症などの続発合併症発生の観点から,慎重に分娩時期を考慮する必要がある。「産婦人科診療ガイドライン産科編2020」では,妊娠34週以降37週未満における前期破水の取り扱いについて,「臨床的絨毛膜羊膜炎がなく胎児健常性(well-being)が確認された場合は,妊娠37週に準じ分娩誘発を行うか,陣痛発来を待機する」ことになっており(推奨度C)1),分娩方針は各施設に委ねられている。
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