CURRENT CLINIC
前期破水の管理
千石 一雄
1
1旭川医科大学産婦人科
pp.737-742
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903667
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近年のARTをはじめとする積極的な不妊治療は,確かに従来までは不可能であった不妊症例においても妊娠を可能とし,多大な恩恵をもたらした.しかし,妊娠率の向上を最重要課題としたため,残念ながら多胎妊娠の増加をもたらし,結果としての早産,未熟児出生の増加は社会問題にまで発展した.私も不妊治療の基礎および臨床研究に携わり多くの反省とともに,生殖医療の総括はintactな新生児の誕生であることを痛感させられた.したがって,私にとって周産期医療,とりわけ早産の主要因の一つである早産PROMの臨床研究への携わりは当然の帰結であったと考えている.不妊治療の抜本的見直しと同時に,生殖から周産期までの一括した医療を夢見る昨今である.
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