連載 スキルアップのための症例検討 問題発生時に助産師はどう対応するか・5
前期破水
進 純郎
1
,
高木 愛子
2
1聖路加看護大学臨床
2愛賛会浜田病院
pp.726-729
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101494
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症 例
35歳,初産婦,妊娠39週4日,夜6時から羊水流出感があると病院に連絡があった。「温かいお湯のようなものが下着についています。陣痛はまだありません」とのことで,外陰部にパッドを当てて入院の用意をして来院していただくように説明をする。
19:00:入院。お腹の張りはまったくなく,胎動を感じるとのこと。38週0日での妊婦定期健診では,推定体重3005g,AFIは12cm,NSTはリアクティブ,GBS(-)であった。
入院時所見:産婦の身長158cm,体重63kg,血圧116/78,尿蛋白(-),尿糖(-)。浮腫(-)。アドミッション・テストでは一過性頻脈を認め,細変動あり,基準心拍数は140bpmで異常所見は認めなかった。陣痛(-),体温36.5℃。脈拍78/分。
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