特集 見て,聞いて,触って,五感で診る新生児の異常とその対応
顔貌の異常―顔貌でわかる主な症候群
黒澤 健司
1
KUROSAWA Kenji
1
1神奈川県立こども医療センター遺伝科
pp.1334-1337
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000343
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はじめに
本特集号では,新生児の診察で重要な形態的異常を体の各領域,臓器ごとに,国内の経験豊富な臨床家が記述している。顔も同様で,顔を構成する頭髪,首,目,耳,鼻,口と,それぞれ項が設けられている。しかし,本稿の主題は「顔貌」である。顔貌は,顔を構成する上記の各要素の集まりであるだけでなく,構成して初めて成り立つ全体像の特徴も意味する1)。実際,診察の際にわれわれは,通常顔の部分を見るのではなく,まず全体像(顔貌!)から診察を始めている。
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