カラーグラフ 胎児・胎盤の生理と病理・14
奇形症候群と顔貌異常
中山 雅弘
1
1大阪府立母子保健合医療センター病理室
pp.123-125
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901168
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今回は顔面の形成異常を特徴とする疾患で,周産期異常をともない当センターで観察された例を記載する.骨の異常を伴う症例は次回に述べる.
前回の横隔膜ヘルニアの項で述べたCOFS症候群に関連した,Pena-Shokeir症候群の症例を示す.多発関節拘縮,小頭症,脳の小多脳回,特有の顔貌を呈するものである.Pena—Shokeir症候群で,肺の低形成を伴うものは,Pena-Shokeir I症候群で,低形成肺を伴わないものはPena-Shokeir II症候群と呼ばれてきたが,最近ではCOFS症候群の名称が使われている1).
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