特集 知っておくべき周産期・新生児領域の遺伝学的検査を展望する
各論
CHARGE症候群,VATER連合
西 恵理子
1
NISHI Eriko
1
1大阪母子医療センター遺伝診療科
pp.769-772
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000179
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はじめに
CHARGE症候群,VATER連合は多器官にわたる複数の症状を有し,ともにそれぞれの症状の頭文字からその名がつけられている。それぞれ臨床診断基準があり,症状の組み合わせからの診断がなされてきた。CHARGE症候群については原因遺伝子が同定されており,その遺伝学的検査は2022年現在保険適用となっており,検査会社に依頼することが可能となっている。両疾患とも新生児期早期にはすべての症状がそろわないこともあり,症状の組み合わせから疑った場合には関連するほかの症状についてていねいな診察・経時的な評価が重要となる。
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