特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編―退院後のフォローをどうするか? 小児科クリニックにおけるLate preterm児のフォローの実際
杉田 依里
1
SUGITA Eri
1
1新大塚こどもクリニック
pp.604-606
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000138
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はじめに
後期早産児〔late preterm infant(late preterm児)〕は,正期産児と比較して神経学的障害・発達障害の割合が高く,米国小児科学会では2009年より正期産児と明確に区別し,出生後の評価や管理について推奨している1)。わが国ではlate preterm児は,早産児出生の約80%を占めているが2),出生場所は必ずしも周産期専門医療機関ではなく,産科クリニックで出生後,経過に問題がなければ,多くは正期産児と同様に小児科クリニックを受診していると想定される。よって開業医は,late preterm児に対する十分な理解のもと,家族へ適切な医療情報提供を行う必要があり,外来フォローアップにおける小児科クリニックの果たす役割は大きい。
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