特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編 Late pretermの新生児蘇生のポイント
草川 功
1
KUSAKAWA Isao
1
1聖路加国際病院小児科
pp.549-552
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000125
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はじめに
出生時に蘇生処置を要する新生児はまれではなく,約10%はなんらかの蘇生処置を,さらに約1%は胸骨圧迫や気管挿管,薬物投与などの高度な処置を要するといわれている。しかし,一方では,新生児仮死は,刺激およびバッグとマスクを用いた適切な人工呼吸だけで約90%が蘇生でき,さらに,胸骨圧迫と気管挿管まで加えれば99%が蘇生できるといわれている。そして,その蘇生法を周産期に携わるすべてのスタッフに標準化された新生児蘇生法を普及するために制度化されたのが日本版新生児蘇生法(NCPR)制度である1)。
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