特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編 退院後の貧血予防
落合 正行
1
OCHIAI Masayuki
1
1九州大学病院小児科
pp.607-609
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
late pretermとは在胎34週以上37週未満の早産,early termは在胎37週以上39週未満の正期産と認識されている1)。新生児に対する鉄剤投与のガイドライン2)では,新生児期の経口鉄剤投与に対する推奨度は正期産児と早産児で異なる。早産児の貧血は早産・低出生体重であるほど重症化リスクが高く3,4),late preterm児やearly term児は低リスクと考えられる。しかしながら,自宅退院後に重度の貧血をきたした新生児5)を診察する機会もあるため,新生児・小児医療に携わる医師はlate preterm児およびearly term児の退院後の貧血の評価と予防を理解しておく必要がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.