特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編 Late preterm児の退院の目安
丸山 麻美
1
,
細野 茂春
1
MARUYAMA Asami
1
,
HOSONO Shigeharu
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター周産期科
pp.591-593
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000135
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はじめに
late preterm児が修正週数で正期産域になっても,予定どおりに退院ができないことはしばしば経験する。出生後早期に低血糖や呼吸障害がなく,母とともに過ごしていても,母親の退院が近づくと哺乳量が少ない,体重が増加に転じない,呼吸状態が安定しないといった理由で,NICUへ相談があるケースは少なくない。母親の退院については一定の基準があり,退院の延期は困難である施設が多い。すべての児において母子分離は極力避けるべきではあるが,late preterm児がハイリスクであるという認識のもと母親と一緒に退院させるべきか,児の退院を延期し医療の管理下に置いたほうが望ましいのかは十分に考えて判断する必要がある。
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