特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編―Late preterm・Early term児の生理学的特徴と疾患と管理法 Late preterm児の神経発達
前田 剛志
1
,
佐藤 義朗
1
MAEDA Takashi
1
,
SATO Yoshiaki
1
1名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター新生児部門
pp.583-586
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000133
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
妊娠32週以前の早産児は出生後より集中治療を必要とすることが多く,これらの早産児の脳は胎内から出生後にかけてのさまざまな負荷に対してとくに脆弱である。この時期に特有の脳病変は,主に脳室内出血と脳室周囲白質軟化症を中心とした白質のび漫性障害により説明され,その神経発達予後に関しては,今日までに世界中の多くのコホートで研究がなされており,運動または感覚機能,ならびに感情,行動,および認知機能に関係することが報告されている1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.