特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編―Late preterm・Early term児の生理学的特徴と疾患と管理法 呼吸
羽田 謙太郎
1
,
長谷川 久弥
1
HANEDA Kentaro
1
,
HASEGAWA Hisaya
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター新生児科
pp.557-560
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
late preterm児は正期産児と比較してさまざまな合併症が多いことが知られており,呼吸窮迫症候群(respiratory distress syndrome:RDS)や新生児一過性多呼吸(transient tachypnea of the newborn:TTN)といった呼吸障害により人工呼吸管理を必要とすることも多い。さらに近年では正期産児においてもearly term児(在胎37~38週)とfull term児(在胎39~41週)では新生児予後に差があることが指摘されている。その原因としては肺胞構造の未熟性や肺サーファクタントの産生不足などが挙げられる。またearly termでの分娩においては帝王切開による娩出の割合が高いことも影響していると考えられる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.