特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
産科編 産科施設でLate preterm児を管理するために具備する条件と高次医療機関への転送の目安,新生児側からの要望
小泉 正人
1
,
杉浦 弘
1
KOIZUMI Masato
1
,
SUGIURA Hiroshi
1
1聖隷浜松病院新生児科
pp.546-548
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000124
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はじめに
late preterm児は出生時の蘇生・自宅退院までに起こりうる短期的合併症・退院後の発育発達リスクが正期産児と比して高く1~3),出生時から外来フォローも含めて新生児医療に日常的に携わっている医療機関,ないしは周産期センターで診療を行うことが基本的には望ましい。ただ,実際にはlate preterm児の管理指針/方法は地域・施設ごとで異なるところであり,出生後に特別な医療的介入を必要としないこともあるため1),母児分離をできるかぎり避けたいという考えから産科施設で管理する場合もあれば,二次医療圏内の周産期体制によってはNICUのない施設でlate preterm児を診ざるをえない状況もあるのが現実であろう。
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