特集 難聴の疑問に答える
【難聴の外科的治療と新規治療の可能性】
難聴の遺伝子治療はどこまで可能となった?
吉村 豪兼
1
Hidekane Yoshimura
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科
キーワード:
遺伝性難聴
,
アデノ随伴ウイルスベクター
,
OTOF遺伝子
,
GJB2遺伝子
Keyword:
遺伝性難聴
,
アデノ随伴ウイルスベクター
,
OTOF遺伝子
,
GJB2遺伝子
pp.1202-1205
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002337
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はじめに
先天性難聴は頻度の高い先天性疾患とされ,筆者ら実施したわが国における大規模疫学調査でも中等度以上の難聴が出生1,000人あたり1.62人であることを報告している1)。その中で,両側高度〜重度難聴例では60〜70%が遺伝性であり,また若年発症型両側性感音難聴などの進行性難聴においても20〜30%が遺伝性であることが知られている2)。すなわち,遺伝性難聴は発症年齢を問わず重要な原因である。

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