特集 難聴の疑問に答える
【難聴の外科的治療と新規治療の可能性】
難聴の遺伝子検査と遺伝カウンセリングの現状と今後は?
大橋 博文
1
,
安達 のどか
2
Hirofumi Ohashi
1
,
Nodoka Adachi
2
1埼玉県立小児医療センター遺伝科
2埼玉県立小児医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
症候群性難聴
,
網羅的遺伝子解析
,
疾患情報開示
Keyword:
症候群性難聴
,
網羅的遺伝子解析
,
疾患情報開示
pp.1198-1201
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002336
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はじめに
先天性難聴は新生児500〜1,000人に1人の頻度で認められる比較的頻度の高い先天性疾患であり,その少なくとも50%は遺伝的要因が関与する遺伝性難聴とされる。遺伝性難聴は,難聴のみを呈する非症候群性難聴(約70%)と,他臓器の合併症を伴う症候群性難聴(約30%)に大別され,さらに非症候群性難聴は遺伝形式により,常染色体潜性遺伝(約80%),常染色体顕性遺伝(約20%),X連鎖遺伝およびミトコンドリア遺伝(それぞれ1%未満)に分類される(図1)。

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