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特集 小児臨床検査2024
XV.染色体・遺伝子検査
1.総論 1)染色体・遺伝子検査の倫理
Ethics of chromosome/genetic testing
掛江 直子
1
Naoko Kakee
1
1国立成育医療研究センター研究開発監理部生命倫理研究室
キーワード:
生命倫理
,
出生前検査
,
着床前検査
,
網羅的遺伝子解析
,
偶発的所見
Keyword:
生命倫理
,
出生前検査
,
着床前検査
,
網羅的遺伝子解析
,
偶発的所見
pp.664-669
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002034
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はじめに
染色体検査,遺伝子検査には,その変化が遺伝的に引き継がれるものを明らかにする検査と,体細胞の遺伝子の検索を行う検査とがある。倫理的な観点からは,とくに前者について,よりいっそうの倫理的配慮が必要となる。遺伝的に引き継がれるとは,すなわち遺伝学的なつながりのある家系内において,検査の結果として得られる情報が共有されている可能性があるということであり,一般的な医療のように患者(遺伝子検査の場合は被検者)個人の問題として,個人の自己決定のみに委ねられるとすることができない状況を指す。
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