特集 難聴の疑問に答える
【難聴の診断】
耳音響放射検査はどのような検査か? その結果の見方は?
原田 竜彦
1
Tatsuhiko Harada
1
1国際医療福祉大学熱海病院耳鼻咽喉科
キーワード:
耳音響放射検査
,
TEOAE
,
DPOAE
Keyword:
耳音響放射検査
,
TEOAE
,
DPOAE
pp.1028-1031
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002289
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はじめに
耳音響放射検査は蝸牛機能を他覚的に捉えることのできる唯一の検査である。それまでは音響測定はインピーダンスオージオメトリなどの中耳伝音系の評価に用いられ,蝸牛神経以降の神経の活動評価には蝸電図やABRなどの電位測定が用いられていたが,蝸牛において外有毛細胞が能動運動性をもつことが明らかとなり,蝸牛活動を音響により評価する方法として用いられるようになったのが耳音響放射検査である。外有毛細胞機能のみを反映すること,蝸牛内でも内耳窓に近い中高周波領域の評価に限られること,中耳障害がある場合には測定が困難であることに留意が必要である。

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