特集 難聴の疑問に答える
【難聴の診断】
幼児聴力検査はどのような検査か? その結果の見方は?
有本 友季子
1
Yukiko Arimoto
1
1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
キーワード:
聴性行動反応聴力検査(BOA)
,
条件詮索反応聴力検査(COR)
,
遊戯聴力検査(play audiometry)
Keyword:
聴性行動反応聴力検査(BOA)
,
条件詮索反応聴力検査(COR)
,
遊戯聴力検査(play audiometry)
pp.1032-1036
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002290
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はじめに
幼児聴力検査は,幼児の発達段階に応じて検査方法を選択し行われる。発達面の課題がある場合には,年齢にとらわれず発達状況により可能な検査手技を用いた検査方法で実施する。基礎疾患の影響で定頸がみられない児であれば乳児用の検査を実施することもある。合併症をあわせもつ児の中には,検査音の方に振り向くことができなくても泣き止む,大きな開眼や眉を吊り上げる等の変化がみられることもあり,患児の発達段階や特徴を捉えて検査をすることが肝要である。その点で幼児聴力検査では検査者の観察力と経験がより的確な検査を実施するうえで重要となる。標準純音聴力検査は小学校就学前後になると発達が良好な児では可能となることが多いが,それまでは幼児聴力検査での実施となる。ここでは検査の特徴と検査結果の読み方について概説する。

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