特集 私の伝えたい頭頸部の手術手技
【頭頸部の非腫瘍手術】
舌下神経電気刺激装置植込み術
石井 亮
1
Ryo Ishii
1
1東北大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
OSA
,
HNS
,
舌下神経電気刺激装置植込み術
Keyword:
OSA
,
HNS
,
舌下神経電気刺激装置植込み術
pp.659-663
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002166
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はじめに
閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)に対する標準治療は持続陽圧呼吸(continuous positive airway pressure:CPAP)療法であるが,不耐または不忍容が臨床上の大きな課題である1,2)。舌下神経電気刺激療法(hypoglossal nerve stimulation:HNSまたはHGNS)は呼吸努力に同期して舌下神経(主として舌突出筋群)を刺激し,舌前方移動を介して上気道虚脱を抑制する植込み型デバイス治療である。代表的な前向き試験であるSTAR試験において,無呼吸低呼吸指数(apnea-hypopnea index:AHI)が12カ月で中央値29.3→9.0と69%の減少を示し,QOL関連指標も改善した3)。また,5年の長期成績やアドヒアランスも良好であることも報告されている4,5)。米国では10年以上前にFDAの承認を受け,8万人以上の患者が治療を受けているが,わが国では2021年に保険収載され,治療患者は100人を超えた。

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