特集 処置や手術に必要なインフォームド・コンセント
【咽頭・喉頭の治療に対するインフォームド・コンセント】
舌下神経電気刺激療法
井下 綾子
1
Ayako Inoshita
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座
キーワード:
インフォームド・コンセント
,
閉塞性睡眠時無呼吸症
,
舌下神経電気刺激療法
,
CPAP療法
Keyword:
インフォームド・コンセント
,
閉塞性睡眠時無呼吸症
,
舌下神経電気刺激療法
,
CPAP療法
pp.541-545
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001582
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はじめに
舌下神経電気刺激療法(hypoglossal nerve stimulation:HGNSまたはHNS)は,閉塞性睡眠時無呼吸症(obstructive sleep apnea:OSA)における持続陽圧呼吸(continuous positive airway pressure:CPAP)療法への不耐・不忍容への代替治療である。HGNSの診療フローは長く,
1)適応患者の選定
2)舌下神経電気刺激装置植込み術(植込み術)
3)HGNSの長期的な管理(長期管理)
の主に3つのステップからなる(図1)。HGNSの成功のためには,医師・コメディカルの専門的知識や技術だけでなく,患者への十分なインフォームド・コンセント(IC)が重要である。

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